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ユンちゃんを支援しよう! [エッセー]


多数の「ユンちゃん」苦しめる枯葉剤
村山カメラマンを迎えるに当たって
   
(本文)私がベトナム人枯葉剤被害者に初めて会ったのは一昨年、インド・ムンバイ
で開かれた「第4回世界社会フォーラム」のテントの中でだった。「もう一つの世界
は可能だ」を合言葉に、世界各告の市民団体や個人が集まって4日間、数百のフォー
ラムが続いていた。その一角に目玉が今にも飛びだしそうに見開いた少女、手足が木
の枝のようにあちこちに曲がった少年らのパネル写真が並び、「これは米軍による侵
略の遺産だ。枯葉剤フォーラムに参加せよ」という呼びかけ文が書かれていたのだ。
その日会場のテントに行くと、ひ弱い感じの小柄な少女がいた。「お嬢さんは幾つ?」
と聞くと、16歳だと言う。驚くべき成長不全だ。彼女は登壇して語った。
 「私の父は戦争が終わり、戦場から戻って結婚した。5人兄弟姉妹のうち3人が知
的障害・盲目・骨格障害の被害者だ。村は障害者の子供で溢れている。私がここに来
た理由は、私がたまたま自分で歩けるからだ」と。彼女トゥン・チタン・ビンさんは
体が余りに小さいので演壇に顔の半分までが隠れていた。
 ビンさんの前に登壇したハノイ医大の女性教授は、「枯葉剤被害の実態は幾ら説明
してもし足りない。ここに来られた方、是非ホーチミン市のツドー病院を訪ねて、自
分の目で見て欲しい」と訴えた。米軍はベトナム戦争中、敵の補給ルートを断つため
に大量の枯葉剤をまいて森林を枯らした。それに含まれていたダイオキシンは超微量
でも生物の遺伝子を変化させてしまう強力な毒性を含む。散布を浴びた兵士に変化が
なくとも、その子孫に遺伝子変化が起きる。既にベトナム戦後30年余。いまなお新た
な被害者が生まれつつあるという。「これ以上残虐な大量破壊兵器があろうか」とい
うベトナム関係者の言葉が忘れられない。
 今回、東京の写真展で紹介される被害者ユンさんは、村山康文氏がベトナムを取材
撮影中の01年、農村地帯でたまたま出会った少女だ。幼少期はごく普通だったが少女
期になって、顔の右側が大きく垂れ下がり、右は目も耳も不自由になったという。村
山氏らがネットに掲載しているユンさんは気の毒で正視しにくいが、画面左側(顔の
右半部)を手で覆うとそこには可愛いユンさんが笑っている。日本に呼べば手術が可
能らしいと知ったジャーナリストがマスコミで訴えようとしたが、新聞側が直前にし
り込みしたという。余りの醜さに(ユンさん、こういう表現を許されたし。)一般読
者から苦情が出るのを恐れたのではないか。我が国では勇気ある読者は育っていない
のだろうか。私はそうは思わない。近く村山氏のレンズを通してだが、ユンさんと正
面から向かい合いたい。(了)(ジャーナリスト同盟報 06年3月号)
      ×            ×             ×
▼ジャーナリスト同盟勉強会
 本年の第一回勉強会を3月24日に開催します。各位ご参加ください。同盟勉強会は
これまで長く「国会記者会館」を会場としてきましたが、最近新たにオープンした
「日本地域紙図書館」の会議室を利用させていただき、こちらでも開催します。同図
書館は「市政会館」地下1階にあります。日比谷公会堂と同じ建物で入口は反対側
(国会通り側)ですのでご注意ください。今回は「ユンちゃんを支援する会」と共催
です。
・報告者=村山康文氏(フォトジャーナリスト、ユンちゃんを支援する会)
・テーマ=枯葉剤被害者ユンちゃんと出会って
・時=3月24日(金)18時半から20時半
・会費=無料(支援カンパは自由)。懇親会参加の方はプラス5百円
・問い合わせ先=「ユンちゃん--」事務局(電090-4688-0963)または
同図書館長沼(03-3591-7654)迄。


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