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民主主義がちょっとばかり成長した夏 [エッセー]

 若者の登場で民主主義が成長した夏

 夏の初め、戦争法案反対国会包囲デモに出かけようとしたとき、都内の大学院生が訪ねてきたので、彼と一緒に出かけた。「デモなんて生まれてから行ったことがないので」と言ってしり込みするのを、「まあ1度見ておきなさい」と半ば案内するような形で出かけたのだが、終わって「感想は?」と聞いたときの彼の答えが、「年寄りばっかりですね」というただ一言だったのが印象的だった。筆者は「そうでもないさ。渋谷周辺の抗議集会には、学生の姿が多いよ」と言ってはみたが、あまり自信なかった。

 ところが夏も終わり、秋の声が忍び寄った先週、参院での安保法案強行可決に抗議する国会前集会の主役は一転して若者主体だった。この様変わりはどうだ。参院公聴会に出て、法案反対を述べたシールズ(自由と民主主義のための学生緊急行動)の大学生奥田愛基(あき)君は、「私たちは特定の支持政党を持たず、保守も革新もなくつながって5月に少数で始まった集団です」と自己紹介。「私たちが世論を作っているのではない。与党や安倍首相の理解しがたい国会答弁を見て、止むに止まれず声を上げた」と語った。その後、国会前でマイクを握って、「シールズのミキです」と自己紹介した学生は、「今の私があるのは、沢山の犠牲の上に経済成長した日本と、それらの人々によって支えられてきた平和教育があるからです。安倍首相、平和って何ですか。アメリカの選択はいつでも正しかったんですか」と語り始め、「私は行動し続けます。この夏の出来事を決して忘れません」と結んだ。

 日本の民主主義がこの夏、若者のおかげでちょっとばかり成長したなと、2015年9月18日夜、国会前で雨に打たれながら思った。
 皆さんの、今年の夏はいかがでしたか。ではますます充実の秋を!(2015.9.18・長沼記)

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